脳梗塞で寝たきりになった父ですが
何度か看護婦さん等医療関係者の方に
胃ろうにしませんか?というアドバイスを頂きました
胃ろうで栄養を補給して、よくなってきたら胃ろうを外すことも可能だから
胃瘻を作ったからと言って、口から食べられなくなる訳ではありません。
と説明されました
胃ろう?ってはじめてきく言葉だったのですが
要は胃に栄養を入れるためのおなかに小さな「口」を作って栄養補給することです
父の場合もそうでしたが、口からなかなかうまく栄養を取り入れることができず
むせ込んで誤飲性の肺炎などを起こしやすい方にメリットがあるようでした
ただ、最後の10ヶ月ほどは、胃瘻をしても、逆流した食物や胃液が気道に入ってしまうこともあるということで勧められはしませんでした
脳梗塞の後遺症の父 胃ろうのメリットやデメリットは
父は結局在宅介護から入院時は点滴のみだったので胃ろうはしませんでした
生命力が強かったからか、口から食べることにギリギリまで貪欲だったので、胃ろうには家族も抵抗がありました
胃ろうって
胃ろうって聞きなれない言葉ですが
口から食事のとれない人、飲込む力の無い人のために、直接、胃に栄養を入れるためのおなかに小さな「口」を作り、そこから栄養補給をしていきます
胃ろうを造ってもごはんは食べられ、シャワーやお風呂も支障ありません
ただし、約4ヶ月から半年に1回、定期的に交換は行わないといけないようです
胃ろうのメリット
医療関係者のいうメリットは
・必要な栄養補給ができ、栄養状態が保たれるので、リハビリするための体力をつけられる
・胃瘻をしていても口から食べることもできるので、楽しみとしての食を取り上げることにはならない
・嚥下のリハビリを頑張り、誤嚥性肺炎のリスクが減ってきたら、胃ろうをやめられる
・栄養注入時だけ栄養チューブが必要なので、それ以外は栄養チューブから解放されるのでリハビリもスムーズ
といったことで勧められます
胃ろうのデメリット
医療関係者のいうデメリットは
・胃ろうを作る時に出血・感染などのリスクがある
といったことでしょうか?
実際介護していてのデメリットは
回復をして胃ろうが外せる方にとってはいいものだと思うのですが
父のように食への執着のある場合や一度始めてしまったら、止めることができないという点ではないでしょうか
人間として、どう生きてどう死ぬかという部分です
人間の尊厳という点から世界中で問題視されているようです
父を看取ってしみじみ思ったのは、口から食べれなくなってからの父は本当に可哀想でした
ペロペロできる飴なら大丈夫だった頃はまだ少しはましですが
唯一の楽しみの飴も、余分な唾液が出て誤嚥性肺炎の原因になるのでやめるように言われました
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脳梗塞の人が 胃ろうをするのは
脳梗塞といっても、人それぞれ症状も状態も違います
年齢によっても大きく変わってきます
鼻から管で栄養を補給されている方は胃ろうのほうが
ご本人も負担が少なく、リハビリもスムーズかもしれませんし
胃ろうじゃないと受け入れてくれない介護施設もあったりします
また、胃ろうからの誤嚥による死亡もあるようです
怒涛のように始まり状況が変化していく介護で
いいのか悪いのかよくわからない選択をしていかなければならないのですが、終わってみて思うのは
医療の発達が必ずしも幸せな死に方につながらないということです
医療が発達しても、やっぱり自然に死んでいくことが自然なことだと思います
自分の口でで食べられなくなったら、それが自然なんじゃないかなあと思いました
ということで、胃瘻はしなくてよかったし、私の時もしたくないと子供にも明言しています
父の治療は決して、延命治療ではありませんでしたが
点滴で10ヶ月近くの入院生活はどうなんでしょう?
医療の範囲でもつけてしまえば胃瘻でも点滴でも外すことはできません。。。