年に一度の検診で、また、背が縮んだと姉がなげいてました。
50 代で身長が縮んでいたら、お婆ちゃんになったら腰が曲がったらどうしようと心配していました。
確かに、50代を過ぎた頃から、年に1回の健康診断の時などの身長測定で、自分の身長が縮んでることに気づくことってありますよね。
ちょっと測定の時、姿勢が悪かったかな?くらいにしか思っていませんか?
個人差はありますが、身長は40歳からは、10年に1センチは縮むそうです。
腰の曲がったお婆さん、最近は見かけることも少なくなりましたが、この腰の曲がりの原因と、 身長が縮む 原因は同じなのかも気になりますね。
大人になって背が縮む原因や腰が曲がる原因を把握して、
若いうちから予防して、しゃきっとしたおばあちゃんを目指したいですね。
身長が縮む 原因と腰が曲がる 原因は一緒?骨粗鬆症?
将来、腰の曲がったおばあちゃんにならないように、身長の縮む原因や腰が曲がる原因をしっかり理解しておきましょう。
身長が縮むと、加齢による骨粗しょう症が頭に浮かびますが、骨粗しょう症だけじゃなくほかにも原因はあるんです。
身長が縮む 原因って?
実は、加齢による身長が縮むのは、個人差が大きいです。
40歳以降では10年で1センチは縮むと言われています。
が、身長を伸ばすように努力すれば、身長が伸びる方もいるんです。
加齢により身長が縮む原因には、大きく分けて4つの原因があります
- 猫背など、普段の姿勢の悪さなど日常生活からくるもの
- 筋肉の減少
- 水分の減少
- 骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折・背骨の変形
です。それぞれについてもう少し詳しく説明しますと
猫背、普段の姿勢の悪さ
猫背とそうでない人は3センチほど身長の差が出ていると言われています。
特に、パソコンやスマートホンなどで姿勢が悪くなって、身長が縮むことが加速しがちです。
また、加齢による筋肉の現象によって、より姿勢の悪さが加速します。
若い時から猫背の方は特に気をつけたいですね。
猫背以外にも、楽な姿勢をすることで背中や腰の曲がりが進行していきます。
加齢による、筋肉の減少
実は、見逃せないのが筋肉の減少です
加齢により、筋繊維の数が減ることで筋肉が萎縮し、筋肉が衰えていきます。
筋肉が衰えることで、脊椎が曲がり
肋骨と骨盤の距離が短くなり身長が縮むことに繋がります。
また、前屈みなると骨盤が後ろに傾き、バランスをとろうとして腰とひざが曲がった状態になり身長が縮みます。
筋肉には骨を支えて守るという役割もあるので、骨粗鬆症による腰の曲がりも丈夫な筋肉でガードすることができますが、この筋肉が減少してくることで、ガードできずに、身長が縮みます。
水分の減少
人間の背骨は、固い骨の椎体と弾力性のある椎間板が交互に積み重なってできています。
椎間板は円盤状のせん維軟骨からなるもので、クッションのような役割をしてくれます。
この椎間板の水分の量が年をとるととも減少していきます。
椎間板の水分量は20歳ごろには88%から老年になると70%になるんだそうです。
そのため椎間板の厚みが薄くなり身長が低くなるんです。
真っ直ぐにする事が苦痛になり、楽な姿勢に逃げようとすると、曲がった姿勢になっていきます。椎間板の柔軟性も無くなるので、一度曲がると戻らなくなります。
骨密度の低下(骨粗鬆症)
骨粗鬆症は骨に鬆がはいり背骨(椎骨)がスカスカになった状態です。
その前側が圧迫されて潰れ、圧迫骨折をおこします。
圧迫骨折をおこすと椎体の厚みが薄くなり身長が低くなります。
特に女性では閉経後に女性ホルモン(エストロゲン)が減るため、骨密度の低下が急激に進みます。
高齢者の腰が曲がる原因って?
身長が縮む原因はわかっていただけましたか?
高齢者の腰が曲がる原因も、基本同じことになります。
昔は、歳をとれば背中が丸くなるのが当たり前と考えられてきました。
が、今は、年齢を重ねても、腰が曲がる人と、腰が曲がらない人がいるのは明らかです。
お年寄りの腰が曲がる原因はいろいろな要素がありますが、腰の曲がりはある程度予防できます。
腰が曲がるのは身長が縮むのと同じ原因で、日常の姿勢の悪さや筋力の低下からもきますが
- 加齢による水分量の現象で多くの椎間板(ついかんばん)が変性(変性後弯症)
- 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)で多くの椎体が押しつぶされる(外傷性後弯症)
といったことが、ひどければ、ひどく腰が曲がることになります。
こういった原因で、腰が曲がってきたら、普段も腰を曲げることで痺れや痛みが和らいだりすることがあります。
そのため、歩行時や日常生活で腰を曲げるようになってしまい、じょじょに腰が曲がってしまうのです。
脊柱後弯症、円背、亀背と言われることもあります。
身長が縮むのを予防する方法や腰が曲がるのを予防する方法は
身長が縮むのも、腰が曲がるのも原因は同じところから来ています。
予防の方法は
猫背を直して、正しい姿勢を心がける
- 同じ姿勢を取り続けないこと
- 定期的に背骨や肩甲骨をストレッチすること
筋肉を維持するストレッチや運動を日々心がける
筋力が衰えてくると姿勢が悪くなります。
むやみな筋トレをするのではなく
背中の筋肉、腰の筋肉、太もも前面の筋肉といった姿勢を保つ筋肉を鍛える運動が大切です。
腹筋と背筋を鍛え、バランスが良い筋肉状態にしておくことが大切で、これらの筋肉を意識して使うことで姿勢が安定します。
無理のない程度のストレッチや軽いジョギング・ウォーキングがおすすめです。
骨密度の低下を予防する
骨が脆くなって簡単に骨折する骨粗鬆症が原因で寝たきりとなっておられる方が、全寝たきり老人数の約1/3にも達するとも言われています。
特に女性に多い「骨粗しょう症」
骨粗鬆症は骨がもろくなることで骨折しやすくなる病気です
女性には、女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されていて、このエストロゲンには骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあるのですが、閉経後に女性ホルモン(エストロゲン)が減るため、骨密度の低下が急激に進みます。
エストロゲンに似た大豆成分を多く取ることや、カルシウムをしっかり取ることも大切です。
ウォーキングは骨に刺激を与えるので、骨粗しょう症予防にも効果的です。
ヨガもまた、骨粗鬆症の予防、治療に効果的であり、しかも、骨が弱体化した人にも安全あると研究で示されています。
生活習慣の改善(食事や睡眠)
食生活ではカルシウム摂取量の不足とならないように心がけながら、1日3回規則正しくバランスのとれた食事を実践することが重要です
食生活で気をつけたいポイントは、
- カルシウム・ビタミンD・ビタミンKをしっかり摂取する
- 極端な食事制限(ダイエット)はしない
- リンや食塩の過剰摂取はしない
- 喫煙・過度の飲酒・多量のコーヒーは控える
ほかに、適度の日光浴や睡眠の質も大切です。
最後に
身長が縮むのも腰が曲がるのも加齢からくるもですが、個人差が大きいです。
それは、日々の生活で気をつけることで、予防できるからです。
背中や腰の曲がりは骨が原因ということもありますが、筋肉を鍛えるのが大切だということともわかっていただけましたか?
骨や神経に異常がなく腰が曲がってしまう場合は、背中、腰、腹の筋肉が衰えてしまい、上半身を支えられるなってしまっていることも大きい原因です。
予防のポイントは
- 猫背にならない
- 正しい姿勢を心がける
- 筋肉を維持するストレッチや運動を日々心がける。背中や腰の、筋肉を維持・強化していく必要がある
- 骨を丈夫にするために、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂る
- 適度な日光浴。ビタミンDは、紫外線を浴びることで体内でもつくられます
- ウォーキング、ジョギングなど、骨を強くする運動や、散歩や階段の上り下りを積極的に取り入れ、運動量を増やす。
といったことを、若いうちから、心がけましょう。
身長や骨密度を定期的に測ったりすることも大切です。
もう遅い なんてことはありません。今日が一番若い日です^^