京都で
この秋、櫻谷づくし!
として、
- 鹿ヶ谷にある「泉屋博古館(せんおくはくこかん)」の「特別展 木島櫻谷――近代動物画の冒険」展
- 三条通沿いにある京都文化博物館の木島櫻谷の世界
- 北区の衣笠の櫻谷文庫(旧木島櫻谷家住宅)の特別公開
と3箇所同時開催されていました。
私は、友達に誘われて、泉屋博古館の「特別展 木島櫻谷――近代動物画の冒険」展に11月の末に行って、櫻谷の世界に魅せられて、その週末(最後の開催の週末)に京都文化博物館と櫻谷文庫に行きました。
教えてもらうまで知らなかったのですが、彼女の話によると、数年前の若冲ブームのような人気になるかもとのことでした。
たしかに、上品な色使いもすごく素敵でした。
その、木島 櫻谷(このしま おうこく)展が東京にも やってくるそうですので、お見逃しなく
木島 櫻谷展が東京にも 木島櫻谷旧邸の特別公開は春と秋?
明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家、木島櫻谷(このしまおうこく)ですが、
2013年に回顧展が開催され、これを機に再びスポットが当たり始めています。
2017年は、木島櫻谷生誕140年
それを記念して京都市内の3つの施設を結んだ、回顧展が行われていたようです。
お見逃しになった方、何度でも櫻谷の世界を楽しみたい方に朗報です。
東京で木島 櫻谷(このしま おうこく)展が開催されのです。
木島 櫻谷展 東京は泉屋博古館分館で
生誕140年記念特別展「木島櫻谷」は六本木の泉屋博古館分館で開催される予定です
Part I 近代動物画の冒険
2018年2月24日(土)~4月8日(日) 休館日:月曜日
写実的な動物画で知られる木島櫻谷(このしま おうこく 1877-1938)。
野生の輝きを持ちつつ、どこかもの言いたげでやさしい眼差しの動物たちを多く描きました。
櫻谷が使った絵具や新出資料を多数まじえて紹介します。
*おもな展示品:「寒月」「かりくら」「角とぐ鹿」「熊鷲図屏風」「獅子虎図屏風」ほかPart II 木島櫻谷の「四季連作屏風」+近代花鳥図屏風尽し
2018年4月14日(土)~5月6日(日) 休館日:月曜日(4/30は開館、5/1(火)休館)
15代住友吉左衞門(春翠)が大正期に新たに造営した茶臼山本邸の大広間を飾るため、
木島櫻谷に依頼して制作された「四季連作屏風」を一挙公開。
また、同時代の花鳥画の名手たちによる屏風作品も併せて展示し、
「飾り」としての絵画の楽しみ方を提示します。
*おもな展示品:「柳桜図」「燕子花図」「菊花図」「雪中梅花図」ほか
泉屋博古館分館へのアクセス
港区六本木1丁目5番地1号
東京メトロ 南北線 六本木一丁目駅下車 徒歩5分
日比谷線 神谷町駅下車 徒歩10分
銀座線 溜池山王駅下車 徒歩10分
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館 月曜
関西から六本木 泉屋博古館分館へのアクセス
新幹線で品川駅で降りる場合
各停渋谷・新宿方面(外回り)目黒駅へ(7 分 (3 駅))
南北線に乗り換え浦和美園行六本木一丁目駅 8 分 (4 駅)
新幹線で東京駅で降りる場合
東京駅から徒歩 約 9 分で銀座線の日本橋駅
日本橋駅から各停渋谷行 9 分 (5 駅)で溜池山王駅
木島櫻谷展 京都って
私は、泉屋博古館で初めて木島櫻谷の作品に触れました。
繊細で優しいタッチと色使いに魅せられました。
毛の流れが繊細緻密に描かれ、澄んだ目がとても印象
木島櫻谷 泉屋博古館
どれも良かったですが、
大正元年の作品で、1912年の第6回文展で最高賞を受賞した寒月は圧巻でした。
月の色の変化も注目です。
毛の流れが繊細緻密に描かれ、澄んだ目がとても可愛かったです。
また、昭和の初めに家族団欒の楽しそうなビデオも印象的でした。
木島櫻谷旧邸 櫻谷文庫
「通」と書かれた箱は、和菓子の虎屋さんのお通い箱だそうです。
お酒を飲まない櫻谷さんは、甘いもの好きだったそうです。
櫻谷文庫のイチオシはこの打掛
婚礼用の打掛や帯は、孫のもも子さんのために櫻谷さんが描いたものです。
家を整理している時に、この打掛や帯が出てきて、もも子さんのお孫さん(櫻谷さんの玄孫(やしゃご)さん)が結婚の時に身に付けて結婚されたそうです^^
こちらの、唐楓は「角とぐ鹿」に描かれています
木島櫻谷 京都文化博物館
孔雀図や群禽図はもちろんですが、
木島櫻谷旧邸の特別公開は春と秋?
木島櫻谷旧邸の特別公開は2017年は
3月3日~4月2日の金土日祝
と
11 月 17日(金)~19 日(日)、11 月 23 日(木・祝)~26 日(日)、12月1日(金)〜3日(日)
と春と秋に公開されました。
2018年以降の予定もわかり次第お伝えします。
和館・洋館・画室とそれぞれに見ごたえがあります
茶道具や煙草入れにも、自ら絵を付けていたり、台所も以前のままだったりといろんな意味で楽しいです。
櫻谷は62歳のとき、家族や門弟とまつたけ狩りに楽しく出かけた帰り、京阪電車に引かれて急逝します。
その後数年は、夫人が暮らしていましたが、その後、高齢で子どもたちの家に移ったため、以後60 年近く無人の館になっていました。
櫻谷文庫(木島櫻谷旧邸)へのアクセス
〒603-8343 京都府京都市北区等持院東町56
最寄駅は市バス「北野白梅町」駅・京福電気鉄道「北野白梅町」駅
市バス「北野白梅町」駅・京福「北野白梅町」駅から5分程度です
洛星高等学校の西側に櫻谷文庫の正門があります。
京都駅からは、市バス「205」「101」または「50」系統で30分程度、
四条河原町からは市バス「203」「205」「15」または「10」系統で30分から40分位です。
秋など道が混雑する時期は、
京都駅から地下鉄で北大路まで行き、「101」のバス北野白梅町下車、徒歩5分
か
京都駅からJRの山陰本線でJR円町駅まで行き、「205」のバスか徒歩20分程です
木島 櫻谷(このしま おうこく)と夏目漱石って
木島 櫻谷は明治末期、20代で宮内省や皇室に作品が買い上げられ、更に文展においてその第1回から6回まで毎回受賞、うち最高賞にあたる二等が4回、三等が2回。早熟の天才といわれた。
かつて夏目漱石に酷評されましたが、それだけ意識される存在であったということなのでしょう。