浄瑠璃寺は紅葉の名所としても人気ですが、

国宝・九体阿弥陀如来像や四天王像や、そのほかにも魅力的な仏像を多数所蔵しています。

浄瑠璃寺は京都と奈良の境、京都府木津川市にあるので、関東などほかの地域からの観光には不便な立地ですが、

堀辰雄が大和旅行を随筆的にまとめた
浄瑠璃寺の春や

内田康夫の浅見光彦シリーズの
平城山を越えた女などにも登場します。

さらに、名高い吉祥天女像などが安置されています。

また、浄瑠璃寺から岩船寺やその周辺

あぜ道の脇、舗装路からちょっと奥まったところ、樹々のしげみの中など、至るところに美しい石仏がたたずんでいます

浄瑠璃寺から岩船寺やその周辺は当尾(とおの)の里と呼ばれます

南都仏教の影響を色濃く受け、世俗化した奈良仏教を厭う僧侶が穏遁の地として草庵を結び、念仏に専心したと伝えられています。やがて草庵が寺院へと姿を変え、塔頭が並び「塔の尾根」ができ、いつしか「当尾」と呼ばれるようになったといわれます。

浄瑠璃寺と岩船寺のある「当尾の里」は、奈良・興福寺の別所として寺院や石仏が造立され、今に残るのは浄瑠璃寺と岩船寺の二つの古刹、それに石仏や磨崖仏

平安時代後期から鎌倉・室町時代にかけて浄土信仰の霊地として栄え、

地理的には奈良に近く、文化的にも南都の影響を強く受けたところです。

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浄瑠璃寺への車でのアクセスは運転が苦手でも大丈夫!?京都と奈良どちらが便利

浄瑠璃寺は京都府ですがアクセスは奈良が便利です

浄瑠璃寺への車でのアクセス

奈良公園から車で20分ほどです

お寺の近くはやや道が狭く少し注意が必要です

浄瑠璃寺から車で、5分ほどで、岩船寺(がんせんじ)に到着です。

特に浄瑠璃寺と岩船寺間は道が狭くなっているのでご注意を

浄瑠璃寺の駐車場

浄瑠璃寺自体には駐車場がなく、近くに民間の駐車場があります

駐車場 バス 1500円 乗用車 300円

岩船寺も駐車場代は300円です。

京都駅から浄瑠璃寺への電車でのアクセス

浄瑠璃寺も岩船寺もそれぞれバスの本数が非常に少ないです。

最終バスも早いですから気をつけてください。

浄瑠璃寺の最寄駅

JR「加茂駅」より徒歩約1時間9分。または、コミュニティバス当尾線「浄瑠璃寺前」下車すぐ

近鉄奈良駅から奈良交通バス浄瑠璃寺前下車。

岩船寺の最寄駅

JR「加茂駅」より徒歩約1時間30分。またはコミュニティーバス当尾線「岩船寺」下車すぐ
JR・近鉄「奈良駅」からは「急行バス 浄瑠璃寺」下車徒歩約40分。またはコミュニティーバス当尾線乗り換え「岩船寺」下車すぐ近鉄奈良駅から奈良交通バス岩船寺
下車、又はJR加茂駅からJRバス岩舟寺前下車。

浄瑠璃寺の吉祥天女像

浄瑠璃寺はいろんな楽しみ方があるのですが

2014年『旅の手帖』の一度は見たい、日本の秘仏5選にも選ばれた

美しさで知られる秘仏『吉祥天女像』を、是非拝観したいですね

吉祥天女像の特別公開は

吉祥天女像は鎌倉時代 1212年頃に作られたと言われていますは通常非公開の秘仏です

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本堂は常時拝観できますが、吉祥天の御開帳期間(特別拝観期間)以外は吉祥天を納める厨子の扉は閉じられています。

特別公開は

1月1日~1月15日・3月21日~5月20日・10月1日~11月30日

11月の第二週から第三週の連休の前辺りが紅葉も見事ですが、最近は非常に混むので、車の場合は朝早く行くのが安心です

浄瑠璃寺には吉祥天女像以外にも

木造大日如来坐像 鎌倉時代 12~13世紀
木造薬師如来坐像(重要文化財) 平安時代 11世紀
は非公開です

大日如来坐像の一般公開は
灌頂堂
拝観料:300円(特別公開時のみ)
灌頂堂は通常非公開のお堂で、大日如来坐像の特別公開時のみ拝観できます

毎年1月8日~10日
薬師如来坐像の一般公開は
三重塔(国宝)

薬師如来坐像特別公開時は三重塔の初層の扉が開かれます。

拝観料:無料

毎月8日

毎年1月1日~3日

毎年彼岸中日(春分の日、秋分の日)

薬師如来坐像が御開帳(特別公開)されるのは上記のとおりですが、雨天の時は三重塔の特別開扉は行われません。

3体とも御開帳される日は、毎年1月8日で、

薬師如来坐像と吉祥天女像が見れるのは

1月1日~3日、春分の日の中日、4月8日・5月8日・10月8日・11月8日のみになります

一度は見たい、日本の秘仏5選

轢野寺の十一面観音さま
浄瑠璃寺の吉祥天さま
観心寺の如意輪観音さま
東大寺の執金剛神さま ※12/16に一年に一日だけ公開される
金峯山寺の蔵王権現さま

浄瑠璃寺の春

浄瑠璃寺は浄瑠璃寺の春の堀辰雄が大和旅行を随筆的にまとめた8月まで雑誌『婦人公論』に、それまで6回訪れた大和旅行を随筆的にまとめた『大和路・信濃路』を連載


大和路・信濃路 (新潮文庫)

堀辰雄夫妻は奈良ホテルから浄瑠璃寺まで歩いたようです。堀辰雄夫妻は浄瑠璃寺まで2時間掛かったそうです

奈良ホテルから奈良街道を北に向かい、佐保川石橋手前を右に折れて、月瀬街道に入ります。月瀬街道の中ノ川付近から山道を浄瑠璃寺に向かえば距離は5.8Km程になります

浄瑠璃寺の基本情報

木津川市加茂町西小札場40
拝観時間:9:00~17:00
(12月~2月は10:00~16:00)
拝観料:400円

浄瑠璃寺の国宝

本堂(阿弥陀堂)、三重塔、九体阿弥陀如来像、四天王像

浄瑠璃寺の重要文化財

薬師如来坐像、地蔵菩薩立像(子安地蔵、延命地蔵)、吉祥天女像

本堂前の石灯篭

浄瑠璃寺の史跡・特別名勝

浄瑠璃寺庭園

浄瑠璃寺の花

春: あしび・さんしゅゆ・あやめ
夏: 杜若・紫陽花・桔梗
秋: 萩・紅葉・(当尾柿)
冬: 千両・万両・水仙

特に春のあしびが有名です

あしびはツツジ科の低木ですの見頃は2月中旬~4月上旬

有毒植物であり、葉を煎じると殺虫剤となります。馬酔木の名は、馬が葉を食べれば苦しむという所からついた名前であるといわれています。

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